米ウォルト・ディズニーが中国の強制労働収容所に言及した米アニメ「ザ・シンプソンズ」のエピソードを削除していたことがわかった(Photo by PETER PARKS/AFP via Getty Images)

香港ディズニープラス、「シンプソンズ」の強制労働エピソードを削除

米ディズニーは、中国の強制労働を皮肉る米アニメ「ザ・シンプソンズ」のエピソードを公式動画配信サービス「ディズニープラス」の香港版から取り下げていたことが、6日までにわかった。

2020年に香港国家安全維持法(国安法)が施行されて以降、中国共産党は民主派への締め付けを強化している。翌年の2021年には、香港政府が「国家安全保障」上の脅威と見なす映画の検閲を厳格化する条例改正案を発表するなど、表現の自由が一層制限されている。

今回削除されたのは、昨年10月に放映されたエピソード「ワン・アングリー・リサ(One Angry Lisa)」。万里の長城が映るバーチャル背景とともに、インストラクターが「中国の不思議を見よ。ビットコインの採掘場や、子どもたちがスマートフォンを作っている強制労働収容所を」と発言するシーンがあった。

▶ 続きを読む
関連記事
香港の元メディア界の大物、黎智英氏が15日、香港の裁判所で国家安全維持法違反により有罪と認定された。判決後、親族や英国、カナダの政府が相次いで批判した
香港の競馬場で、男が身を投げ出した。隠蔽されたと指摘される大規模火災、明かされない犠牲者数。その沈黙に耐えきれず、国際レースの場で声を上げた。
香港紙、りんご日報の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏が国安全法違反などの罪に問われた裁判で、香港の裁判所は12月15日、同氏に有罪判決を下した。量刑は後日、言い渡される
台湾のSNSで、大紀元や法輪功への過去の不信を改め「謝罪しよう」と呼びかける動きが広がっている。中国で新たな事実が相次ぎ浮上し、認識を変えた利用者が増えているためだ。
青森地震の揺れの中、台湾の旅行者が倒れそうなテレビをそっと守った姿に「優しい」「落ち着いている」と反響。混乱の中で見せた小さな優しさが心にしみる。