深圳市の大亜湾原子力発電所(IAEA Imagebank)

整合性欠く中国「安全」基準と日本批判 食品は16倍 トリチウム放出上限も福島原発の10倍

福島漁業協同組合連合会(福島魚連)は7日、福島県いわき市沖で取れたスズキの体内から基準値を超える放射線物質を検出したと発表した。かねて東京電力福島原発事故と処理水海洋放出の影響を注視してきた中国メディアも、軒並み報じた。いっぽう、中国側の放射線基準値は日本の16倍で、食の安全基準は日本よりもはるかにゆるいことがわかった。

福島魚連の通知を受け取った福島水産海洋研究センターは、同海域のスズキを検査したところ、組合の基準値1キロ50ベクレルを上回る、1キロ85.5ベクレルのセシウム137が魚の体内から検出された。国の基準値(同100ベクレル)は下回るが、同県沖のスズキの出荷を自粛する。

中国中央テレビ(CCTV)をはじめとする中国国営メディアは、日本産スズキの放射線濃度が基準値を超過したことや、輸入の一時停止について報じた。今年予定された福島原発の処理水の海洋放出によって「海産物へのさらなる影響」を関連づけようとする報道も多数みられた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国・湖南省の警察が上海のIT企業経営者を拘束し、釈放の見返りに1億元(約23億5000万円)を要求したと報じられた。地方財政の悪化を背景に、管轄外企業を狙う「遠洋捕撈」への懸念が広がっている
中国北部で新型コロナ変異株「PJ.2.1」による重症者が急増しているとの証言が出ている。中国のウイルス学者は、内部データで突然死も増えていると明かし、当局による情報統制の実態を語った
中国各地の学校で、保護者や祖父母が棒を持って校門前に立つ「登下校見守り当番」が広がっている。安全対策の一環とされる一方、共働き家庭への負担や高齢者の安全を懸念する声がネットで相次いでいる
中国本土の複数大学で、新入生と保護者に身分証番号、勤務先、収入などの提出を求める事例が判明した。学生情報を共有表で公開したケースもあり、過剰収集と個人情報漏えいへの懸念が強まっている
中国では新型コロナの感染が繰り返される一方、高リスクな生物研究やAIと生物学の融合も進んでいる。微生物学者の林暁旭氏が指摘する、中国で重なり合う生物学的リスクとは何か