米ツイッターCEOで実業家のイーロン・マスク氏は15日、ドバイで開かれた世界政府サミットのオンライン講演で、人工知能の急速な発展に警戒を呼びかけた。(Photo by KARIM SAHIB/AFP via Getty Images)

「人工知能は文明への脅威」 マスク氏、法規制の必要性を語る

AI人工知能)は文明の未来を脅かす最大のリスクの一つだ」。米ツイッターCEOで実業家のイーロン・マスク氏は15日、ドバイで開かれた世界政府サミットでオンライン講演を行い、人工知能の急速な発展に警戒を呼びかけた。

「率直に言って、人工知能の安全性について規制を設けるべきだと思う」とマスク氏は述べた。「自動車や航空機、医薬品など、人々にとってリスクとなる科学技術を思い出してほしい。規制当局は公衆の安全のために監督を行なっている」「人工知能についても同様の規制を設けるべきだ。他の技術よりも大きなリスクだ」。

マスク氏はAIチャットサービス「ChatGPT」を手がける「OpenAI」の共同創設者だったが、2018年には経営から退いている。昨年11月にリリースされたChatGPTは、「GPT-3」として知られる言語モデルを使用する高度な人工知能だ。言語を理解し、回答を文章化することができる。

ChatGPTの出現により「人工知能が高度に発展していることが明らかになった」とマスク氏は指摘した。人工知能は近年発展し続けてきたが、一般人の認知度が低かったのは、単に接触する機会がなかったためだという。

「難しいのは、何か悪い結果が起こらない限り当局は動かないことだ」とマスク氏。法規制により「人工知能を少し遅らせることができるかもしれないが、それは良いことかもしれない」。

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