23日、林芳正外相が国連総会緊急特別会合でスピーチする。 (Photo by TIMOTHY A. CLARY/AFP via Getty Images)

ロシアによるウクライナ侵攻から丸一年 西側と中共 態度の差異鮮明

ロシアによるウクライナへ侵攻が始まってから一年が経った。ウクライナ戦争をめぐる中国と西側諸国の動きが顕著になっている。

米国のバイデン大統領は20日にキーウへの電撃訪問を果たし、大規模な対ウクライナ支援を表明した。バイデン氏は、「(米国とその同盟国)は、700両の戦車、数千両の装甲車、50を超える先進的なミサイルシステムおよび防空システムをウクライナに提供することを共同で承認した」と述べた。その他、5億ドルの支援も決定している。

一方、バイデン氏のキーウ訪問の翌日、中国外相の王毅氏はモスクワを訪問し、中国とロシアの「磐石」な関係を主張した。ロシア側も、「中露の封じ込めを目指す」西側諸国を念頭に置き、中露関係の重要性を強調した。

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