65年間天気を観察 92歳の海洋大気庁ボランティア「できる限り続ける」

米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration, NOAA)は、アメリカ全土で数千人のボランティアに天気の観察と追跡を頼んでおり、その中にはメイン州に住む92歳の女性もいます。彼女は65年以上にわたってこの仕事に従事しており、今後も引退するつもりはないと言います。

地元のテレビ局WGMEによると、アーレン・コール(Arlene Cole)さん92歳は、NOAAのために毎日天気を観測し気象状況を記録するボランティアをしています。

彼女は「これは習慣であり、私の人生の一部です」と語っています。

コールさんは、1950年代に亡くなった友人からこの仕事を引き継いだといいます。約65年前にNOAAから正式な気象観測員として採用され証明書を受け取りました。

NOAAには7000人以上の気象観測員がいます。彼らはアメリカ各地に分布するボランティアのグループで、天気の状況を追跡し報告する役割を担っています。

コールさんは「私はいつも天気に興味がありました。私は農場で育ち、天気は農場にとって非常に重要です」と述べています。

彼女は毎日午後5時に、天気の状況を確認し報告します。彼女は雨や雪、気温を手書きで記録し、すべて彼女のバッグに保存しています。

最初に勤務したとき、彼女は毎日屋外で気温を確認する必要がありました。1984年に、新しい気象設備を手に入れて屋外の温度計につながり、キッチンで気温を確認できるようになりました。

現在は多くのボランティアがコンピューター技術を利用して天気を追跡していますが、彼女は筆と紙しか使っていません。彼女は今でも、友人から受け継いだ気象設備を使っています。

彼女は「自分ができる限り、やり続けるつもりです。できなくなったら、最終的には引退するだろう」と述べています。

NOAAは、アメリカ商務省に属する連邦政府機関であり、メリーランド州に本部があります。同局の主な業務には、天気予報、大気と海洋の状態の監視、災害時の早期警報の提供、海洋と沿岸資源の管理と保護などが含まれます。

(翻訳編集 劉龍)