3月18日、世界保健機関(WHO)は、中国に対して新型コロナウイルス感染症の起源に関するあらゆる情報を公開するよう改めて要請した。写真は2021年2月、WHO調査チームの一因として武漢を訪問した感染症専門家のドミニク・ドワイヤー氏。代表撮影(2023年 ロイター)

WHO、中国に新型コロナ起源関連の全情報公開を改めて要請

[18日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は18日、中国に対して新型コロナウイルス感染症の起源に関するあらゆる情報を公開するよう改めて要請した。

WHOの科学諮問団(SAGO)によると、感染症の国際データベース「GISAID」に今年初め、新型コロナの集団感染が初めて確認された中国・武漢市の「華南海鮮卸売市場」で採取された検体のデータが一時登録され、動物から人への感染経路に関する新たな手掛かりと目された。ただその後中国当局によってこの情報へのアクセスが制限されたという。

WHOのテドロス事務局長は「これらのデータはパンデミックがどのように始まったかに対する明確に解答を提供しているわけではないが、その答えにより近づくために重要だ」と述べ、本来ならば3年前に共有され得たし、共有されるべきだったと強調。「われわれは中国に、データ共有の面で透明性を確保し、必要な調査を実施してその結果を共有するよう呼びかけ続ける」と付け加えた。

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