縁結びの神様【 月下老人】
中国では仲人のことを「月下老人」、略して「月下老」とか「月老」と呼ぶことがあります。これは、「月下老人」が世の男女の縁結びの神様だと伝えられているところからきていますが、そもそもこの神をなぜ「月下老人」と呼ぶのでしょうか?その典故は『続幽怪録』にあります。
中国唐の時代、韋固(いこ)という若い男がいました。彼は旅の途中、宋城まで来ると南の宿屋に宿泊しました。ある晩、街をぶらぶらしていると、一人の老人が月光の下で一心に何やら本を読んでいます。老人の脇には大きな布袋があり、中には赤い糸がいっぱい入っていました。
韋固は興味津々と、老人のそばへ行って、「おじいさん、そんなに夢中になって、何の本を読んでいるのですか?」と尋ねます。すると老人は「私はこの世の男女の縁組み帖を見ているのじゃ」と答えました。韋固はそれを聞いていっそう興味を持ち、「袋の中のこの赤い糸は何に使うのですか」と尋ねます。老人は微笑んで、「この赤い糸は、夫婦になるはずの男女の足首を結び合わせるために使うんじゃよ。その二人が仇同士であろうが、遠く離れていようが、或いは貧富の差がどんなに大きかろうが、この赤い糸で結び合わせただけで、二人の縁は生涯変わらず、夫婦となるんじゃ」と言いました。
関連記事
人類は古くより、「婚姻」という手段によって、その血脈を後代に伝えてきました。前漢の学者・劉向(りゅうきょう、前77-前6年)が『烈女傳』で、「夫婦は人倫の始まりなり」と著しているように、人倫は夫婦に始まり、人類社会の組織はみな夫婦を基本としています。そして、男女を夫婦として結びつける婚姻制度は、人類の最も重要な社会習俗の一つだと言えます。
【大紀元日本7月12日】北宋期の斉州(今の山東省一帯)に劉庭式という名の読書人がおり、字を徳之と言った。彼は科挙に合格して、密州で判事となった。当時、密州の長官であった蘇東坡は、彼を大いに賞賛し、そ
白馬に乗った王子様は、結婚してしばらくするとガマガエルになってしまうのか。おとぎ話の続きのように毎日楽しく暮らすことは可能なのか。多くの夫婦はお互いに理解し、心を寄せ合うことを求めるが、その方法が分からない。
多くの女性にとって、恋愛時代と結婚後の生活や人との付き合いは、全く異なるものです。中でも人間関係における対処方 […]