米国務省は4月5日、フィリピンとの外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を来週ワシントンで開催すると発表した。ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は、フィリピンのマナロ外相(写真)およびガルベス国防相と11日に会談する。2022年8月、マニラで撮影(2023年 ロイター/Eloisa Lopez)

米・フィリピン、11日に2プラス2 防衛協力拡大

[5日 ロイター] – 米国務省は5日、フィリピンとの外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を来週ワシントンで開催すると発表した。両国は防衛協力の拡大を進めている。

ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は、フィリピンのマナロ外相およびガルベス国防相と11日に会談する。

南シナ海や台湾を巡って中国との緊張が高まる中、フィリピンは3日、米国との「防衛協力強化協定(EDCA)」に基づき、米軍が新たに使用できる国内の軍事拠点4カ所を公表した。

関連記事
4月22日、アメリカとフィリピンは合同軍事演習「バリカタン(肩を並べる)24」を開始した。演習は、台湾海峡の近くで初めて行われ、中国の脅威に対する明確な対抗措置と位置づけられている。これまでにない大規模なものとなった。
8日、エマニュエル駐日米国大使と山上前駐オーストラリア日本大使が、日米同盟の重要性を力説した。エマニュエル大使は、「新型コロナウイルス感染症」「ロシアのウクライナ侵攻」「中国の威圧的行動」という「3つのC」が世界を変えたと指摘。日米両国がこの2年間で70年来の政策を大きく転換したことに言及し、「日米同盟は新時代を迎えている」と強調した。
日本、フィリピン、米国の首脳は4月中旬に連続してホワイトハウスで首脳会談を行い、国際法の支配を守り、自由で開かれたインド太平洋を推進し、地域の進歩と繁栄を支援するという共通の決意を表明した。
米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は19日、中国共産党海軍がカンボジア南部シアヌークビル州のリアム海軍基地から活動を行っている可能性があると指摘した。同シンクタンクは、商業衛星画像の分析により、中国の軍艦2隻が4ヶ月以上にわたってリアム海軍基地に滞在していることを明らかにした。
中国共産党当局がフィリピンの日米との3カ国首脳会談に反対していることに対し、フィリピン外務省は18日(木)、フィリピンが日米との同盟強化を決定したのは主権国家としての選択であり、地域の緊張の根本原因は中共の行き過ぎた海洋擁護と侵略行為にあると反論した。