アフリカ北東部スーダンで15日に始まった軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘は、国連職員を含めてこれまでに少なくとも民間人59人が死亡した。写真は16日にハルツームの空港を撮影した衛星写真。Maxar Technologiesが提供(2023年 ロイター)

スーダンで軍と民兵組織が戦闘、少なくとも59人死亡

[ハルツーム 16日 ロイター] – アフリカ北東部スーダンで15日に始まった軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘は、国連職員を含めてこれまでに少なくとも民間人59人が死亡した。目撃者によると、軍は首都ハルツームにあるRSFの拠点を空爆し、大半の施設を破壊することに成功した。

スーダンでは2019年にバシル長期独裁政権が崩壊し、21年に軍がクーデターで実権を掌握。民政移管に向けた協議が続いていたが、RSFの軍への統合を巡り双方が対立して緊張が高まっていた。

国連によると、両者は現地時間の16日午後4時から3時間戦闘を停止することで合意したが、衝突は続いた。

軍が包囲したハルツームの国際空港にはRSFのメンバーが残っているが、大きな被害を避けるため軍は攻撃を控えているという。

地元医師団体は、少なくとも56人の民間人が死亡し、戦闘員を含む595人が負傷したと発表した。

世界食糧計画(WFP)は、北ダルフールで職員が戦闘に巻き込まれて3人が死亡したとし、スーダンでの活動を一時停止すると発表した。

軍は、RSFが解散しない限り交渉に応じないと表明している。

米国、中国、ロシア、エジプト、サウジアラビア、国連安全保障理事会、欧州連合(EU)、アフリカ連合は即時の戦闘停止を訴えた。

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