日本円と中国人民元の通貨単位は見分けがつきにくい。写真はイメージ。(Photo credit should read STR/AFP/GettyImages)

ネット通販で20倍請求…実は「¥」が中国人民元 業者は音信不通

独立行政法人国民生活センターは19日、通販サイトの利用に際して通貨単位に気をつけるよう注意喚起を行なった。円マーク「¥」を見てクレジットカードで決済を行ったところ、日本円(JPY)ではなく中国人民元(CNY)で決済され、約20倍の価格で購入したことになっていたとの相談が複数寄せられているという。

日本円と中国元の通貨記号はいずれも「¥」を用いるため見分けが難しい。国民生活センターが問題となっている通販サイト「Calli-Calli」を確認したところ、購入の申し込みを完了するまで、「¥」表示が「中国人民元(CNY)」であるとの表示は確認できなかった。サイトそのものは日本語であるため、「日本の消費者が『¥』表示を『日本円(JPY)』であると誤認」するリスクがあると指摘した。

当該の通販サイトで1680円のガイドブックを購入したところ、3万2916円で決済されていたとの相談事例もある。

このほか通販サイトが、消費者が契約の取消しを主張しても販売業者から返信がないこと、代金が返金されないこと、通販サイトに販売業者の名称、住所、電話番号等が表示されていないこと、そして当該販売業者とは連絡が取れないといった問題を挙げた。

消費者へのアドバイスとして、通販サイトでの「¥」表示が日本円なのか、中国人民元なのかを隅々まで確認すること、また販売業者との交渉による解決が困難な場合はクレジットカード会社に相談することが推奨されている。

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