エポックタイムズ大紀元の番組「米国思想リーダー」に出演するマイルズ・ユー(余茂春)氏。(動画スクリーンショット)

中国共産党の問題は世界の問題=元ホワイトハウス中国政策顧問

米トランプ前政権下でポンペオ前米国務長官の中国政策顧問を務めたマイルズ・ユー氏(余茂春)氏は21日、「台湾と中国共産党の問題は世界的な問題だ」と強調した。

先日韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はロイター通信とのインタビューで、「台湾問題は単に中国と台湾だけの問題ではなく、朝鮮半島問題のように世界的な問題だ」と述べた。

ユー氏は尹氏の言葉をなぞらえ「中国共産党の問題は台湾問題のように、単に米国と中国だけの問題ではなく、世界的な問題だ」と英語と中国語でツイートした。

ユー氏の投稿には「中国共産党の支配を終わらせることが世界に平和と安定をもたらす唯一の方法だ」「中国共産党は人類社会のガンである。中国だけでなく全世界を傷つけている」といった賛同の声が多く寄せられた。

尹大統領による台湾問題を巡る発言は中韓関係に緊張をもたらしている。同発言の放送翌日、中国外務省の報道官は「(台湾問題の)口出しは許さない」と反発。この中国の報道官の発言が「無礼で外交的な欠礼だ」とした韓国外務省は同日、駐韓中国大使を呼び抗議した。

「台湾は中国の不可分の領土」と一貫して主張する中国共産党は、国内外問わず台湾問題に言及するものに強く反発する。

トランプ前政権で対中共強硬策を推進してきた華人系米国人のユー氏は、昨年12月に中国当局から入国禁止の制裁を受けるほか、国内では様々な侮辱的な扱いを受けている。

母校の高校では最優秀生徒の氏名を刻んだ石碑から同氏の名前が消されたり、先祖代々の墓まで公安当局によって破壊されたりしたとの情報もある。このほか、後ろ手に縛られ土下座する姿の同氏の彫像が作製されたという。関連の動画がSNSで流通している。

こうした嫌がらせを受けながらも、ユー氏は政権退任後も在籍する保守系シンクタンクのハドソン研究所で中国共産党に関する問題を発信し続けている。

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