新型コロナウイルスによる肺炎の患者が多く出た武漢市の華南海鮮市場(NOEL CELIS/Getty Images)

中国のコロナ死亡数は何人か? 中共当局が火葬データ隠ぺい

中国共産党民政部(MCA)が数か月遅れで公表した統計データには、遺体を火葬したデータが抜けており、COVID-19の死亡者数を隠蔽している可能性があるとして欧米メディアの注目を浴びている。

6月9日、中共当局は通常より遅れて昨年第4四半期の民政統計を発表した。 例年、当局は前四半期から3か月以内に婚姻、離婚、火葬の民政データを発表している。しかし、この統計では火葬された遺骨のデータがなく、またこれに対して何の説明もなかった。

一方、中国各地の地方政府も公表した統計データから火葬部分を削除しており、米国のCNN、英国のガーディアン、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストなどのメディアは、中共のこの動きに疑問を呈している。

2022年12月上旬、中国共産党(中共)は「ゼロコロナ」政策を突然終了した後、コロナ感染が拡がった。病院は重病人で溢れかえり、遺体は床や通路や冷凍庫など至る所に置かれた。 また中国全土の火葬場や葬儀屋には長蛇の列ができ、火葬場は24時間フル回転していても対応しきれなかった。

CNNの報道によると、火葬データがないため、昨年、中共が突然、感染隔離措置を廃止した後の感染死亡者数がわからなくなったという。

​​​​​​​米国外交問題評議会の全球保健問題上級研究員、ヤンヅョン・ファン氏は火葬数データの重要性を強調し、「これらのデータは、”超過死亡”を相対的に正確な情報を提供できる」と語っている。

過去の火葬数とこの期間の火葬数を比較することで、研究者は「超過死亡」の数を推定できる。この数は、この期間に新型コロナウイルスで死亡した可能性のある人数を明らかにすることができる。

法輪功の創始者李洪志氏は1月16日、大紀元に「中共は3年以上もの間、コロナ感染を隠ぺいし続けていて、中国ではコロナ感染で既に4億人が死亡した」と述べている。

 

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