バイデン氏が要求した増税のほとんどは今のところ議会を通過していないが、それにもかかわらず米国民は大幅な増税に泣かされた。その要因は、バイデン氏の名を冠したもう一つの経済現象、バイデンフレーションのせいであるとの声が高まっている。写真がイメージ画像(Photo by SAUL LOEB/AFP via Getty Images)

バイデン大統領の経済政策「バイデノミクス」 その特徴と問題点(2)

バイデン大統領の経済政策「バイデノミクス」 その特徴と問題点(1)

現在までにバイデン政権は4兆ドル(約560兆円)以上の新規支出を主導してきたが、そのうち1兆6千ドルは議会が党派で可決したもの、1兆4千ドルは超党派で可決したもの、更に1兆1千ドルはバイデン氏の大統領令によるものである。このような大規模な支出にもかかわらず、ホワイトハウスは3月、「大統領予算は今後10年間で財政赤字を3兆ドル(約430兆円)近く削減し、財政見通しを改善する」と表明した。

しかし、米議会予算局(CBO)の予想は真逆だ。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ大統領が軽自動車(Kei cars)生産を許可する決定を下した。CAFE基準の撤廃と小型車推進は、メーカーに低価格車の製造を促し、消費者支出1,090億ドルの節約につながる可能性がある
アメリカ中小企業庁は、企業支援制度で不正が広がっているとして、4300社以上に財務記録提出を命じた。政府全体で大規模監査を進め、問題企業の排除と説明責任の強化を図る
トランプ大統領は11月27日、関税政策で得た巨額収入により今後数年で所得税を大幅削減、または完全廃止する可能性を示唆した
海底ケーブル切断リスクに備え、宇宙空間に「バックアップのインターネット」を築こうとするガンリー氏。中国共産党との法廷戦、企業への圧力の実態に迫る
トランプ政権は国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づき導入したブラジル産牛肉やコーヒーなどへの40%追加関税を一部撤廃した。