2023年10月12日、ロサンゼルスで、イスラエルによるパレスチナ占領の終結を求めるデモを行う人々 (Robyn Beck/AFP via Getty Images)

カリフォルニア州でユダヤ人男性がパレスチナデモ参加者と争った後死亡

米国警察によると、11月5日に、カリフォルニア州ベンチュラ郡サウザンドオークスでイスラエル支持のデモに参加していた69歳の男性が、集会中に親パレスチナのデモ参加者ともみ合いになり、頭部を負傷して死亡した。

事件はベンチュラ郡の交差点で起こった。当局によると、11月5日の午後、集会に参加していたケスラー氏は近くで親パレスチナ派のイベントでデモをしていた反対派と口論になった。グレーター・ロサンゼルスのユダヤ人団体によれば、ケスラー氏はユダヤ人だ。

ベンチュラ郡保安官事務所は複数の市民から通報を受け、保安官たちはケスラー氏が頭部を負傷しているのを発見した。目撃者によると、ケスラー氏は争っている最中に後ろに倒れ、頭を地面に打ち付けた。地域の病院に運ばれ治療を受けたが、保安官事務所によると、6日に負傷がもとで死亡したという。

ベンチュラ郡検視官はポール・ケスラー氏の死を殺人と断定し、死因は頭部損傷としている。郡保安官事務所は憎悪犯罪の可能性を排除していない。現在、事件の捜査は続いている。

ロサンゼルスのユダヤ人連盟はXに「これが今年だけでロサンゼルスで4件目の反ユダヤ主義的な犯罪であることを忘れないで欲しい」と投稿した。

さらに、「我々の仲間に対する暴力は文明社会では通用しない。我々は安全を要求する。我々のコミュニティに対する暴力は許されない。暴力を防ぐために全力を尽くす」と付け加えた。

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