2020年8月7日、アイフォンに表示されるティックトックのアプリ (Drew Angerer/Getty Images)

ネパールが中国アプリTikTok禁止へ ヘイトスピーチなど相次ぎ「社会に悪影響」

ネパール政府は13日、中国動画投稿アプリ「TikTokティックトック)」の国内利用を禁止すると発表した。政府はヘイトスピーチなどが相次ぎ、社会に悪影響を与えていると説明した。

ネパールのレカ・シャルマ通信情報技術相は、閣議でアプリは「社会の調和を乱し、家族構造や社会関係を崩壊させる」と強調した。当局が技術的な調整ができ次第、プラットフォームを閉鎖するとしている。

地元の報道によると、ネパールにおけるTikTokのサイバー犯罪は、過去4年間で1600件以上報告されているという。

エポックタイムズはTikTokにコメントを求めたが、報道時間までに回答は得られなかった。

TikTokをめぐっては、欧州委員会や米国連邦政府機関、カナダなどもすべての政府用デバイスからTikTokを削除するよう命じている。米モンタナ州では5月、州内でのTikTok使用を禁止する州法が成立した。

TikTokは、米国ユーザーの位置情報やインターネット閲覧データの収集、ユーザーのキー入力の監視など、セキュリティ問題が指摘されてきた。連邦捜査局(FBI)のレイ長官もTikTokが国家安全保障に対する脅威であること繰り返し言及している。

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