11月18日、豪政府は豪海軍の艦船付近で中国軍の艦船がソナーを作動させた豪軍潜水士が負傷したとして、中国に深刻な懸念を表明したと発表した。写真はマールズ豪国防相。パリで1月撮影(2023年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

中国駆逐艦のソナーで豪軍潜水士が負傷、豪国防相が批判

[シドニー 18日 ロイター] – 豪政府は18日、豪海軍の艦船付近で中国軍の艦船がソナーを作動させた豪軍潜水士が負傷したとして、中国に深刻な懸念を表明したと発表した。

マールズ豪国防相によると、今月14日に日本の排他的経済水域で、豪海軍のフリゲート艦「トゥーンバ」の潜水士がスクリューに絡まった漁網を取り除く作業をしていたところ、付近を航行していた中国軍の駆逐艦がトゥーンバに接近した。

トゥーンバは駆逐艦に潜水作戦を伝え、近づかないよう要請したにもかかわらず、駆逐艦はさらに接近し、船体搭載型ソナーを作動させたため、「潜水士らは危険を感じ、海から引き揚げざるを得なくなった」という。

マールズ氏は駆逐艦の行為が「危険で職業倫理に反する」と批判した。診断の結果、潜水士らは駆逐艦のソナーによるものと思われる軽傷を負ったという。

在オーストラリア中国大使館はコメント要請に応じていない。

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