11月24日、アルゼンチンの大統領選で勝利した右派リバタリアン(自由至上主義者)のハビエル・ミレイ氏は、事務所がX(旧ツイッター)に投稿した声明で、大統領選で公約に掲げた中央銀行の廃止について「交渉の余地はない」と表明した。ブエノスアイレスで19日撮影(2023年 ロイター/Agustin Marcarian)

中銀廃止は「交渉の余地なし」=アルゼンチン次期大統領

[ブエノスアイレス 24日 ロイター] – アルゼンチンの大統領選で勝利した右派リバタリアン(自由至上主義者)のハビエル・ミレイ氏は24日、事務所がX(旧ツイッター)に投稿した声明で、大統領選で公約に掲げた中央銀行の廃止について「交渉の余地はない」と表明した。

ミレイ氏は抜本的な改革を掲げてきたが、導入へ向けては大きな障壁に直面している。同氏の改革には中銀廃止に加え、経済のドル化、国営石油会社YPFなどの民営化が含まれているが、こうした措置は仮に実行できるとしても長い時間を要するとみられる。

ミレイ氏のリバタリアンは議会の議席数が限られている上、州知事も出していない。同氏はまた、大統領選の決選投票に際して支持を受けた保守派からの要求にも対処しなければならない。

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