11月24日、アルゼンチンの大統領選で勝利した右派リバタリアン(自由至上主義者)のハビエル・ミレイ氏は、事務所がX(旧ツイッター)に投稿した声明で、大統領選で公約に掲げた中央銀行の廃止について「交渉の余地はない」と表明した。ブエノスアイレスで19日撮影(2023年 ロイター/Agustin Marcarian)

中銀廃止は「交渉の余地なし」=アルゼンチン次期大統領

[ブエノスアイレス 24日 ロイター] – アルゼンチンの大統領選で勝利した右派リバタリアン(自由至上主義者)のハビエル・ミレイ氏は24日、事務所がX(旧ツイッター)に投稿した声明で、大統領選で公約に掲げた中央銀行の廃止について「交渉の余地はない」と表明した。

ミレイ氏は抜本的な改革を掲げてきたが、導入へ向けては大きな障壁に直面している。同氏の改革には中銀廃止に加え、経済のドル化、国営石油会社YPFなどの民営化が含まれているが、こうした措置は仮に実行できるとしても長い時間を要するとみられる。

ミレイ氏のリバタリアンは議会の議席数が限られている上、州知事も出していない。同氏はまた、大統領選の決選投票に際して支持を受けた保守派からの要求にも対処しなければならない。

▶ 続きを読む
関連記事
日本とメルコスールは「戦略的パートナーシップ枠組み」を創設。貿易やGX分野で協力を深め、未来志向の経済関係を築く堅固な基盤を提供する。年明けには初会合を予定し、将来の経済連携に向けた議論を加速させる
米沿岸警備隊は、ベネズエラから出港した石油タンカーを拿捕した。トランプ大統領による同国への「完全封鎖」宣言後、2隻目の押収となる
トランプ政権が「拘束と釈放」政策を全面的に廃止した結果、違法越境者の数が継続的に減少している。一方で拘留費用がかさみ、1520万ドル(約24億円)にも及ぶとされる。
FIFAは反発を受け、2026年W杯で「サポーター向け」60ドル特別チケットを導入する。各試合400~750枚を各国協会に配分し、熱心な代表サポーターを優先支援する方針だ。高騰批判を受けた価格戦略を大きく見直した形となる
中国人富豪による米国での代理出産が急増する中、100人以上の子をもうけたとされる実業家・徐波に対し、米ロサンゼルスの家庭裁判所は「通常の養育範囲を超える」として親権認定を拒否した。制度の隙を突く動きに米当局の注目が集まっている。