唐揚げ店の倒産が急増していることが、このほど、帝国データバンクの調査で明らかになった(帝国データバンク資料)

唐揚げ専門店、倒産急増 前年の7倍 低価格コンビニが台頭

帝国データバンクの最新調査によると、日本国内の「唐揚げ専門店」の倒産件数が2023年に急増し、前年の7倍に達したことが明らかになった。この傾向は、低価格のコンビニ唐揚げが競合として台頭し、さらに原材料価格の高騰が追い打ちをかけている。

2023年11月までに、1千万円以上の負債を抱える唐揚げ店の倒産が22件にのぼり、これは前年の7倍であり、2012年以降で最多の記録である。多くの倒産した店舗は、1~2店舗を展開する小規模事業者で、さらに多くの店舗が閉店に追い込まれた可能性が指摘されている。

専門店の苦境は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットが提供する低価格の唐揚げが競合となり、また消費者の節約志向の影響を受けている。市場調査によると、一般的な唐揚げ専門店の価格は1個あたり約340円であるのに対し、コンビニやスーパーの唐揚げは約220円、市販の冷凍唐揚げは170円程度だ。この価格差により、消費者の購買意欲が削がれ、「揚げたて」のメリットが価格面で補えていない現状がある。

▶ 続きを読む
関連記事
高市総理がオーストラリアを訪問し、アルバニージー首相と首脳会談を行った。友好条約50周年の節目に、防衛やエネルギーなど様々な分野での協力を深める。「準同盟国」として次なる50年へ向かう両国の歴史的会談のポイントを解説
中東情勢の緊迫化でガソリンや電気代の値上げが懸念される中、原油高は私たちの生活にどんな影響を与えるのか? 日銀の最新レポートをもとに、物価を押し上げる2つの波や、原油高と円安との影響の違いを分かりやすく解説
連日のニュースで耳にする「中東情勢の悪化」と「原油高」。私たちの生活や今後の日本経済はどうなってしまうのか? 日銀の最新レポートをもとに、これからの行方と家計への影響を分かりやすく紐解く
5兆円という巨額の「実弾」が市場に放たれた。政府・日銀が下した円買い介入は、「1ドル160円の常態化」を拒絶する背水の陣か?
日銀内で意見対立!? 4月の金融政策決定会合では、3委員が利上げを求め反対票を投じる展開に。中東情勢による原油高は、私たちの生活をどう直撃するのか? 物価上振れリスクと迫る「追加利上げ」の行方を伝える