12月17日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ南部の境界にあるケレムシャローム検問所がガザへの支援物資搬入のため再開された。写真は15日、ガザ北部のイスラエルとの境界付近に展開するイスラエルの戦車(2023年 ロイター/Amir Cohen)

ケレムシャローム検問所が再開、ガザへ支援物資搬入強化

Emily Rose

[エルサレム 17日 ロイター] – イスラエルパレスチナ自治区ガザ南部の境界にあるケレムシャローム検問所が17日、ガザへの支援物資搬入のため再開された。当局者らが明らかにした。

同検問所は10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃以降、閉鎖されていた。再開により、ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を通じてのみ行われてきた物資搬入を強化する。

イスラエルが先週、ケレムシャローム検問所経由の搬入を承認した。

イスラエルの占領地政府活動調整官組織(COGAT)は声明で「米国との合意を履行するため、17日から国連の援助トラックが保安検査を受け、ケレムシャローム検問所経由でガザに直接移送される」とした。

イスラエル当局者は支援物資がガザに搬入されたのかという質問にそうだと答えた。

パレスチナの当局者は、国連のパレスチナ難民救済当局とイスラエルとの調整により、ケレムシャローム検問所が17日に再開されたことを確認した。

エジプト赤新月社の関係者によると、79台のトラックが同検問所を通過した。

イスラエル首相府はこの検問所再開により、先月のハマスとの戦闘休止で合意した1日当たり200台の支援トラックのガザ入りを許可するというコミットメントを維持することが可能になるとしている。

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