米新興企業オープンAIは、大統領選で民主党候補指名を争うディーン・フィリップス下院議員(写真)をモデルにした対話型AIの開発を支援団体に禁じた。米紙ワシントン・ポストが20日報じた。写真はニューハンプシャー州マンチェスターで8日撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)

選挙活動でAI利用禁じる、米オープンAIが初の措置=米紙

米新興企業オープンAIは、大統領選で民主党候補指名を争うディーン・フィリップス下院議員をモデルにした対話型AI(人工知能)の開発を支援団体に禁じた。政治活動に関して同社のAI技術の利用を禁止するのは初めて。米紙ワシントン・ポストが20日報じた。

オープンAIはロイターへの文書で「政治活動や同意なしに個人になりすます用途を禁止するポリシーに故意に違反していた開発者アカウントを削除した」と説明した。

報道によると、フィリップス氏を支持する特別政治活動委員会(スーパーPAC)を立ち上げたシリコンバレーの実業家らが、オープンAIの生成AI「チャットGPT」の技術を使って対話型AI「Dean.Bot」を開発したという。

このスーパーPACには著名投資家ビル・アックマン氏が100万ドルを献金し、X(旧ツイッター)に「選挙候補者に対する私の投資としては群を抜いて過去最大」と投稿していた。

オープンAIは19日遅くにスーパーPACと契約していたAI新興会社デルファイのアカウントを停止。これを受け、デルファイはDean.Botを削除したという。

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