CCTV(中国中央テレビ)の元記者で、日本在住のインフルエンサー・王志安氏。(動画よりスクリーンショット)

台湾当局、在日中国人「王志安」に5年間の入境禁止処分  身障者への不適切言動などネットで物議

在日中国人インフルエンサーの王志安氏について、台湾の内政部移民署(出入国在留管理庁に相当)は24日、今後5年間の入境禁止を言い渡した。観光ビザでありながら言論活動を行ったためだ。王志安氏が台湾のトーク番組に出演した際の不適切な言論は台湾社会で大きな物議を醸している。

台湾総統選と障がい者を笑いものに

台湾総統選の現地取材を行っていたという王志安氏は20日、トーク番組「賀瓏夜夜秀」に出演した。

番組で王志安氏は、台湾総統選の集会は「ショー(見世物)」のようだと述べた。さらに、候補者陣営が身体障がい者を「同情を煽るためにステージ上に出している」と語ったほか、身体障がい者の真似をして「私は民進党を支持します」などと大声を挙げた。

王志安氏は「元CCTV調査記者」と名乗り、現在は日本を拠点に活動している。

王志安氏の言論に対する反発が強まると、番組制作側は謝罪声明を発表。番組の該当部分を削除するとした。

障がい持つ弁護士「中共に言われる筋合いはない」

王志安氏が番組内で真似をした身体障がい者は、民進党立法委員候補の陳俊翰弁護士とされている。

トーク番組「賀瓏夜夜秀」のプロデューサーである霍金氏は世論の反発を受けて、陳俊翰弁護士に対し「大変申し訳ない」と謝罪した。

陳俊翰氏は、先天的な脊髓性筋萎縮症と火災による両足の切断を乗り越え、弁護士の資格を獲得。ハーバード大学法学部の修士号とミシガン大学法学部の博士号を取得し、民進党の比例代表候補となった。

台湾の中央通訊社によると、王志安氏が「台湾の民主的な選挙はまるで見せ物のようだ」と述べたことについて、陳俊翰氏は受け入れることはできないと述べている。

「中国には投票の自由さえないのに、台湾の民主的で自由な選挙方法を嘲笑している。全くばかげているとしか思えない」

王志安氏からの謝罪について、陳俊翰氏は「期待することはできないだろう」と語った。王志安氏は大多数の台湾人と認識の差があり、「彼はそのような物言いのどこに問題があるのかさえ気づいていないのではないか」との見方を示した。

台湾当局、王志安氏に5年間の入境禁止処分

一連の騒動を受けて、台湾の内政部移民署(出入国在留管理庁に相当)は24日、王志安氏のトーク番組への出演は法令違反であるとして、処罰の対象になると指摘した。

内政部移民署によると、王志安氏は観光ビザを所持しているに過ぎず、言論活動は許可されていない。そのため、移民署は王志安氏の入境許可を取り消すとともに、今後5年間に渡って台湾への観光での渡航を認めない決定を下した。

移民署は「中国本土出身者が許可を得て観光に来る際には、許可された活動のみを行うべきだ」としている。

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