宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、月面に先週到達した探査機SLIM(スリム)について、誤差100メートル以内に着陸する目標を達成したとの分析結果を発表した。写真は1月19日、東京で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

月面探査機「ピンポイント着陸」成功、目標地点から55m=JAXA

Nobuhiro Kubo

[東京 25日 ロイター] – 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、月面に先週到達した探査機SLIM(スリム)について、降りたい場所に降下する「ピンポイント着陸」に成功したと発表した。目標から55メートル程度の位置に着陸したと推定している。

これまで月面着陸に成功した旧ソ連、米国、中国、インドの機体は、目標地点から数キロ━数十キロ離れた広く平坦な場所に降下していた。100メートル以内の誤差を目指して達成したのは日本が初めて。高度50メートル付近で障害物を検知して回避したことから、実際の着陸精度は3─4メートル程度と分析している。

会見した坂井真一郎・JAXA宇宙科学研究所教授は「これまで行けなかったところに着陸して新しい探査をやってみようと思う人がきっと出てくる。新しい扉を自分たちは開いたのかもしれない」と語った。

着陸時に探査機から分離したロボットが撮影した画像によると、スリムは太陽光パネルが西側を向いている。パネルを上向きにした姿勢で着陸する予定だったが、実際には傾いたため発電できない状態にある。

1月中に太陽が当たれば電力が復旧し、月面観測を再開できる可能性があるという。

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