「土」からの提案 葉坂プラント 独自技術と哲学を発信

現代の日本が抱える健康問題や少子化、環境問題に対し、根源である「土」から解決をめざす。独自の堆肥化技術を展開する葉坂プラントの葉坂社長は、失われつつある「日本人の心」と命の循環の回復を掲げ、発信を続けている。

微生物の力で生ごみや汚泥などの有機廃棄物を処理する葉坂プラントの中核となるのは、独自のバクテリアを用いた高速堆肥化技術である。

従来、農家が数年かけて行っていた堆肥熟成の工程を「すれ違い現象」と呼ばれる空気流入と水分排出による発酵促進の仕組みを人為的に制御することで、約20〜25日まで短縮した。

この技術で生成された土壌には、1グラム当たり300億個以上のバクテリアが生息し、これらは有機物を分解しつつ人体や植物に悪影響を与えず、大腸菌などの有害菌を含まない環境を形成する。室内に置くだけで空気浄化効果が確認され、老人ホームで感染症の発生が抑制されたとする事例も報告されている。

葉坂社長は、大自然の法則に従い、自然への感謝を基盤とする「日本人の心」の重要性を強調する。個人の利益に偏らず、共同体や環境全体を重視する価値観の回復が不可欠であると訴える。

葉坂社長は化学肥料や農薬の多用により土壌のミネラルが失われ、作物の栄養価が低下していると指摘する。栄養過剰でありながらミネラルが不足し、食品添加物を含む現代の食事は健康だけでなく精神や生殖能力にも影響を及ぼすとし、少子化の要因についても「命の問題」である食の質の低下にあるという。

江戸時代には排泄物や生ゴミを土に還元する仕組みが確立され、ミネラル豊富な作物が生産されていた。この循環により社会の安定が保たれ、長期にわたり内乱のない状態が続いたとされる。

葉坂社長は活動を継続し「日本を潰さないでください」と国民に呼びかける。行政に依存せず、個人が意識を変え、農薬に頼らない家庭菜園など身近な行動から始めることが、子どもの健康と将来の社会につながるとする。

命の根源である土の浄化と循環の再構築を目指す取り組みは、次世代へ向けた社会の在り方を問い直す試みとなっている。

大道修
社会からライフ記事まで幅広く扱っています。