カナダのウィルキンソン天然資源相は13日、新規の重要鉱物開発に関する許認可手続きの迅速化などにより開発に要する時間を10年程度短縮し、国家のエネルギー安全保障を強化する方針を明らかにした。資料写真、2023年9月撮影(2024年 ロイター/Blair Gable)

カナダ、重要鉱物の開発加速へ 認可迅速化や資金支援で=資源相

[パリ 13日 ロイター] – カナダのウィルキンソン天然資源相は13日、新規の重要鉱物開発に関する許認可手続きの迅速化などにより開発に要する時間を10年程度短縮し、国家のエネルギー安全保障を強化する方針を明らかにした。

カナダ政府は電気自動車(EV)や風力タービン製造の鍵となる6つの重要鉱物(リチウム、黒鉛、ニッケル、コバルト、銅、希土類元素を総称したレアアース)に注目している。

ウィルキンソン氏はロイターに、重要鉱物の採掘や加工で中国の支配力があまりにも強いと指摘。現在12─15年を要している規制などの手続きを最適化して5年程度に短縮する方法を探っていると語った。

鉱山開発の許認可迅速化に向け、規制当局で書類の処理が滞らないよう予算を手当てし、許認可手続きと環境評価を同時に行う。

新規の鉱山開発や鉱物加工事業に投じられる資本の大部分に相当する税控除も導入する。

新規の鉱物資源開発加速に向け送電線や道路などのインフラ整備にも資金を提供する用意があるとした。

政府はまた、スウェーデンの電池メーカー、ノースボルトや独自動車大手フォルクスワーゲンなど、複数の企業のカナダでの電池工場に多額の資金を投じている。

先住民コミュニティーが既存および将来のプロジェクトに資本参加するため、低利融資を利用できるよう融資保証も行うとした。

関連記事
昨年夏、州弁護士会はチャップマン大学ロースクールの元学部長であるイーストマン氏を、2020年の大統領選挙後にドナルド・トランプ前大統領の代理人を務めていた11件の不正行為で起訴した。イーストマン氏はトランプ大統領の弁護をしたことや、不正選挙を主張し選挙結果に疑問を呈したことを後悔していないと発言した。
豪州戦略政策研究所の最新報告によると、中国共産党(中共)は、世界で人気のアプリを介して、外国人ユーザーのデータを収集し、世界の情報環境に変革をもたらし、海外での宣伝活動の影響力を増しているという。
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。