2017年2月から中国で不法に拘束されている法輪功学習者の孫茜さん(The Epoch Times/Handout)

「決して屈しない」カナダ人権団体、法輪功学習者孫茜さんの釈放訴える 

カナダ国籍の法輪功学習者・孫茜さんが中国共産党に不当に拘束されてから7年目を迎えた。カナダの司法大臣兼検事総長を務めたアーウィン・コトラー氏が率いる人権団体は、中国共産党(中共)による法輪功迫害を非難し、孫さんを即時に釈放するよう訴えた。

コトラー氏は19日付の声明で「私たちは孫さんとすべての法輪功学習者と連帯し、孫さんの即時釈放を求める」「彼女が解放されるまで決して屈しない」と述べ、中国共産党による権力乱用や無実の人々への迫害停止を訴えた。

孫さんは2017年、法輪功を学んでいるという理由で中共当局に不当に拘束された。2020年には懲役8年の実刑判決を言い渡されており、法輪功情報サイト「明慧ネット」によると、手錠と足かせをはめたまま鉄の椅子に長時間座らされたり、唐辛子スプレーをかけられたりするなどの拷問を受けているという。

法輪功は「真・善・忍」の理念に則して心身を鍛える精神修養法だ。しかし、その圧倒的な人気を脅威とみなした当時の中共党首・江沢民が弾圧を決行して以来、中国本土で学習者は拷問や性的虐待を受け、生きたまま臓器を収奪する「臓器狩り」で殺害されている。

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