【寄稿】日本核武装論の虚実 核保有を阻む3つの障害
昨今、一般向けの安全保障の研究会や講演会などで、必ずと言っていいほど出る質問は日本の核武装についてである。北朝鮮が核兵器開発を本格化させ、中国が核戦力を増強しており、しかも両国とも半ば公然と日本を核攻撃する可能性に言及している。
さらにロシアを含めた3国は、日本のミサイル防衛をすり抜ける極超音速ミサイルの開発に成功しているとも言われている。日本も核武装した方がいいのではないか? という問い掛けが出るのは、けだし当然と言えよう。
これは、日本国民が軍事アレルギーや核アレルギーから脱却しつつある兆候とも捉えられるから、軍事ジャーナリストである私としても歓迎すべき事象である。
関連記事
IMFが中国経済の危機を分析。共産主義の統制が壁となり、国民の消費が進まない歪んだ構造を指摘しています。なぜハイテク投資ばかりで生活が楽にならないのか? 中国が抱える「イデオロギーと経済」の矛盾を解説
ホルムズ海峡の混乱により、世界の注目は紅海の入り口「バブ・エル・マンデブ海峡」へ。ジブチで隣接する米中両軍の基地を比較し、輸送ルートの支配権を巡る現状を解説。米国の圧倒的優位と中国の弱点を解き明かす
米国の軍事行動によりイランが経済的・軍事的に窮地に立つ今、中東から中国・ロシアに至る世界の勢力均衡が変化している。同盟国欧州の非協力的態度を批判しつつ、トランプ政権による戦略的勝利の兆しを論じる
中東は「敵か味方か」だけでは語れない、複雑な利害が絡む場所。2026年、米国が仕掛けた「二重封鎖」という新戦略が、イランや中国の計算をどう狂わせるのか。平和を揺るがす「急所」の正体を分かりやすく解説
ホワイトハウス記者夕食会で起きた暗殺未遂事件は、我々にとっての「清算の瞬間」だったのではないだろうか