イーロン・マスクは、2024年の米大統領選挙において、ドナルド・トランプ氏でもジョー・バイデン氏でもないどちらにも資金提供しないと述べた。(Joel Saget/AFP via Getty Images)

イーロン・マスク 「トランプとバイデンへの寄付はしない」

億万長者で実業家のイーロン・マスク氏は3月6日、2024年の米国大統領選挙において、トランプ前大統領にも現職のバイデン大統領にも寄付を行わないと表明した。

マスク氏は6日、自身のX(旧Twitter)アカウントで「明確に言うが、2 人の米国大統領候補のどちらにも寄付はしない」と声明を発表した。

この投稿の直前に、マスク氏はトランプ氏と面会を果たしていた。

この前の週末には、トランプ氏はフロリダ州パームビーチでマスク氏を含む数名の裕福な共和党の寄付者と会談し、大統領選挙の資金支援を求めた。

「スーパーチューズデー」の後、トランプ氏が勝利し、唯一の党内対抗馬であった前国連大使のニッキー・ヘイリー氏が撤退したことで、迅速にトランプ氏が共和党の2024年大統領候補に指名され、11月の選挙ではバイデン大統領と再戦することが予想される。

マスク氏は過去に政治的には中立であると表明していたが、近年は共和党への支持を公言し、民主党とバイデン政権の左派政策を批判していた。

なぜマスク氏が共和党候補のトランプ氏を支持しないのかは明確ではない。しかし、バイデン氏が気候変動を重視し、電気自動車産業の発展を強力にサポートする姿勢とは異なり、トランプ氏が再び大統領に就任した場合、電気自動車への補助金を撤廃する可能性が高く、これはテスラのCEOであるマスク氏の利益に直接影響を及ぼす可能性がある。

マスク氏は、米国の宇宙探査技術企業「SpaceX」およびソーシャルメディアプラットフォーム「X」のオーナーでもあり、彼の現在の純資産は約1977億ドルとされ、「世界で最も裕福な人物」の座から引き摺り下ろされたばかりである。現在の「世界で最も裕福な人物」はAmazonの創業者ジェフ・ベゾスとなっている。

前回の大統領選挙でバイデン氏に投票したマスク氏は、今年の1月にXで、「今回はバイデンに投票しないと思う」と述べている。

マスク氏は依然としてある大統領候補者に資金を提供する可能性がある。また直接寄付ではなく、特定の候補者や党派を支持する政治行動委員会(PAC)へ寄付する可能性もある。

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