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中国スポーツ業界汚職

中国サッカー協会元会長に無期懲役判決 – 収賄罪で

 

中国サッカー界における腐敗問題が深刻化している。

3月26日には、収賄罪に問われていた中国サッカー協会の元会長である陳戌源(ちんたいげん)氏に対し、無期懲役の判決が下された。この日の午前に開かれた裁判において、陳氏に収賄の罪で、無期懲役が宣告され、彼の個人資産は全て没収されることとなった。

陳戌源氏は、2010~23年の間、上海国際港務(グループ)株式会社の社長兼会長、中国サッカー協会改選準備グループのリーダー、そして中国サッカー協会会長としての職務を悪用し、関連企業や個人に対して不正な便宜を図り、約8103万元(約17億円)の賄賂を受け取ったとされる。彼の行為は、サッカークラブや地方サッカー協会への不正介入を含め、試合の手配、リーグ昇格、審判の判定などにより、サッカー界の公正な競争秩序と業界の生態系に、深刻な損害を与えたという。

中国サッカー代表チームの前監督である李鐵氏が、2022年に調査を受けて以降、サッカー界における腐敗問題が次々と表面化している。陳戌源氏が裁判にかけられた2024年1月29日には、他にも元サッカー協会の国管部長陳永亮(じんえいりょう)氏や武漢市サッカー管理センターの元競技部長劉磊(りゅうらく)氏が裁判に臨んだ。翌日の1月30日には、元サッカー協会副会長于洪臣(うこうしん)氏と中国スーパーリーグ有限責任会社の元総裁董錚(くんそう)氏も法廷に立ち、1月26日には、中国共産党国家体育総局の元副局長杜兆才(とちょうさい)氏が起訴された。

中国サッカー界におけるこの腐敗問題は、中国共産党によるスポーツ運営の「全国体制」の下で発生した、典型的な例とみなされている。

 

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