台湾海軍の唐華司令官(写真左)が来週から米国を訪問し、軍関連の式典に出席するほか、台米海軍の協力強化について協議することが分かった。資料写真、26日撮影(2024年 ロイター/Ann Wang)

台湾海軍司令官が訪米へ、対中「第1列島線」構想の一環=関係筋

Idrees Ali Ben Blanchard

[ワシントン/台北 29日 ロイター] – 台湾海軍の唐華司令官が来週から米国を訪問し、軍関連の式典に出席するほか、台米海軍の協力強化について協議することが分かった。関係筋6人が明らかにした。

米インド太平洋軍司令部のあるハワイを訪れ、太平洋艦隊司令官交代式典に出席。その後、ワシントン近郊で4月8─10日に開催される「海・空・宇宙」会議に出席する予定で、リサ・フランチェッティ米海軍作戦部長との会談に向けた話し合いが進められているという。

台湾海軍と米国防総省はコメントを避けた。

軍人を中心とする台湾高官の訪米は公式に確認されないこともある。

唐氏の訪米は、日本、台湾、フィリピン、ボルネオ島を結ぶ「第1列島線」で囲んだ海域で中国軍に対抗する米国の「統合島しょ防衛構想」の一環という。

関連記事
中国共産党系メディアが批判した黄之鋒氏のドキュメンタリーが視聴増加を受け、Netflix香港の映画ランキングで首位に浮上した。配信開始から約9年後、批判からわずか3日で注目を集めた
台湾の桃園市で、台湾人を高収入の仕事で誘い、中国へ移送して臓器を摘出しようとしたとされる越境人身売買事件が摘発された。被害者3人は住宅に監禁され、港から中国へ送られる計画だったが、警察が移送前に阻止した。
香港初代行政長官の董建華が死去、89歳。親中派実業家・霍英東を介して江沢民と接点を持ち、政界へ。親中路線を推進し、香港のその後に大きな影響を及ぼした
台湾で暮らすため、結婚まで利用する。中国人男性の偽装結婚が問題に。背景には、経済不安と自由への憧れがある
中国共産党(中共)は軍上層部の粛清を続ける一方、台湾を包囲する海空軍の活動を拡大し、封鎖演習も行っている。当初7人だった中共中央軍事委員会のメンバーは、習近平と張升民の2人だけになったと報じられている。中国本土の研究者は、中共軍の指揮系統が動揺する中で台湾への軍事的圧力も並行して強まっており、台湾海峡で誤算や衝突が生じるリスクが高まっていると指摘した。