このほど、江蘇省の小学校から生徒に配られたパンが「翌日製造」の「時空を超えたパン」であったことがわかり、物議を醸した。イメージ画像、湖北省武漢市の小学校で、一緒に昼食を食べる子供たち、2017年2月27日撮影。 (STR/AFP via Getty Images)

製造日が「翌日」 小学校で児童に配られた「時空を超えた早産パン」=中国 江蘇省

3月26日、江蘇省蘇州市にある小学校「蘇州三元第三小学」が生徒に配った「パン」の包装に印刷された「製造日」が「3月27日」、つまり子供たちにパンを配った日(26日)の翌日であることがわかった。

子供たちの「食の安全」を心配した保護者がこの件をSNSに投稿し、物議を醸している。

世論のプレッシャーを受け、問題のパンを配給した小学校は28日、中国メディアに対し、「問題のパンの製造元に問い合わせたところ、パンの品質に問題はなく、ただ従業員が間違ったラベルを貼っただけだ」と主張。

「ラベルを張り間違えた」とされるパン製造メーカーの従業員2人は解雇された。

「事件」はこれにて「一件落着」のように見えたが、中国のSNS上では関連話題への注目度は簡単には冷めず、熱い議論が交わされている。

「ラベルの張り間違えでうまく逃げたな」「一部メーカーは人命を重く考えずに金儲けしか頭にない」といった非難の声が多く寄せられたほか、「製造日を未来の日付にするのはよくあることだ」と明かす声も多く、中国の食品安全問題の悪質さに嘆きの声が広がっている。

2024年3月、江蘇省の学校から生徒に配られた「パン」の包装に印刷された「製造日」が子供たちがパンを受け取る日よりも未来の日付であることがわかり、物議を醸している。画像は「早産パン」のラベル(中国のネットより)

 

 

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