4月9日、 サリバン米大統領補佐官(写真)は、日本、オーストラリア、フィリピンと7日に南シナ海で実施した共同演習について、今後4カ国による共同パトロールがさらに増えるとの見通しを示した。ホワイトハウスで2月撮影(2024年 ロイター/Kevin Lamarque)

今後も南シナ海で共同パトロール実施へ、日豪比と=米大統領補佐官

[ワシントン 9日 ロイター] – サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は9日、日本、オーストラリア、フィリピンと7日に南シナ海で実施した共同演習について、今後4カ国による共同パトロールがさらに増えるとの見通しを示した。

4カ国は南シナ海でフィリピンに威圧を強める中国に対応して共同演習を実施。10日にはワシントンで日米首脳会談、11日は日米フィリピン首脳会談が予定されており、中国の影響力拡大にいかに対抗するかが議題になるとみられる。

サリバン氏はまた、米英豪の安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」について、先端防衛技術分野を含む「第2の柱」で日本との協力を模索することになると指摘した。日米首脳会談で取り上げられる見通し。「日本が重要な貢献をし得る」とした。

同氏によると、バイデン大統領と岸田文雄首相は防衛・安全保障や宇宙開発での協力強化策を発表する見通し。

サリバン氏は8日にNHKワールドのインタビューに応じ、日本が2025年3月までに陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」の発足を目指していることに触れ、バイデン氏が首脳会談で「日本の作戦指揮の格上げに見合う米作戦指揮の格上げ」を確約すると語った。

関係筋によると、在日米軍の司令官の階級を大将に格上げする方向で検討するとみられる。

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