2023年5月8日、大谷翔平選手の元通訳の水原一平氏 (Photo by Ronald Martinez/Getty Images)

水原元通訳を24億円送金容疑で訴追…野球カードも不正購入 米捜査当局

米司法省は11日、違法賭博の借金を返済するためドジャースの大谷翔平選手の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正に送金したとして、元通訳の水原一平容疑者(39)を銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。大谷選手は違法賭博に関与しておらず、送金も認知していたなかったと述べた。

訴状によると、水原容疑者は2021年11月から2024年1月にかけて、大谷選手の口座から1600万ドル以上を不正送金した。この送金は水原容疑者に関連するデバイスとIPアドレスから行われたとされる。

訴状によれば、水原容疑者が違法賭博を始めた2021年9月の数か月後には「大谷選手の銀行口座の連絡先情報が変更され、水原氏の電話番号と関連する匿名の電子メールアドレスにひも付くように変更されたとみられる」という。

さらに、水原容疑者は大谷選手と偽って銀行に電話をかけ、「大谷選手の銀行口座から違法賭博の仲間への送金を許可するよう行員を騙したとされる」と指摘した。

また、今年1月から3月にかけて、大谷選手の口座を使ってeBayとWhatnotを通じて約1千枚の野球カード約32万5000ドル分(約5千万円)を購入し、「ジェイ・ミン」というという偽名で自身に郵送させていた。

大谷選手は先週、捜査当局から事情聴取を受け、送金への関与を否定した。携帯電話も提出しており、捜査当局は「大谷選手が違法賭博や送金を関知していなかった」と判断している。

水原容疑者は近日中にロサンゼルスの連邦地裁に出廷する予定。有罪評決が出れば、最高で禁錮30年が科される可能性がある。

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