ウクライナは2024年8月6日、ロシア国境のクルスク地方への奇襲攻撃を開始し、20以上の町や村を占領した。(Roman PILIPEY / AFP) (Photo by ROMAN PILIPEY/AFP via Getty Images)

なぜウクライナはこの時期にロシアに大規模な奇襲を仕掛けたのか?

ロシアのウクライナ侵攻が約2年6か月に及んだ。そうした中、ウクライナは8月6日に初めてロシア本土のクルスク地域に対して大規模な越境攻撃を仕掛けた。この攻撃はクレムリンを驚かせ、キーウの同盟国にも驚きを与え、多くの軍事戦略専門家の予想を大きく覆した可能性がある。

ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の報道によると、ウクライナ軍は13日、無人機を使用してロシアのクルスク地域などへの攻撃を続けた。ウクライナ政府は、ウクライナ軍はロシアの領土約1千平方キロメートルを占領していると発表した。これらの軍事行動はロシア軍の後方支援を混乱させることを目的としており、ウクライナ側は、長期的な占領を意図していないと説明している。

一方、ロシア軍は13日にミサイル、無人機、空爆を用いてロシア本土に進攻したウクライナ軍に対して反撃を行った。ロシア軍の高級指揮官は、これによりウクライナ軍の進軍が停止したと述べている。

▶ 続きを読む
関連記事
米英など5か国の情報機関で構成されるファイブアイズ関連組織は、フロンティアAIモデルが数か月以内に政府や企業のサイバー防御を突破する恐れがあると警告
中国経済が不振にあえぐ中、習近平は米国とのハイテク競争に突き進んでいる。英独メディアは、その姿をソ連末期の宇宙競争になぞらえ、経済をさらに圧迫する危うい賭けだと指摘
東京電力グループと中部電力の折半出資により設立された日本最大の発電会社「JERA(ジェラ)」が、米国でデータセンターと同一敷地内に立地する大規模天然ガス発電所の建設に、約5千億円(約30億ドル)を投資する。
戦狼に対抗するのは「戦猫」だった。台湾の蕭美琴副総統が本紙の独占インタビューで語る対中戦略の真髄。柔軟さと鋭い爪で圧力に向き合う外交の新モデルとは
米軍は共同訓練に合わせ、射程約1600キロの中距離ミサイルシステム「タイフォン」を鹿屋基地に展開。訓練後は在日米軍基地に保管。中共を念頭に、第一列島線の抑止力強化を図る動きとみられる