米中半導体対立が激化 米国の新たな制裁と中共と反発
アメリカ政府は12月2日、先端半導体製造装置および高帯域幅メモリの中国への輸出を制限する新たな禁令を発表した。中国共産党(中共)政府はこれに反発し、翌3日に、ガリウムなど、軍事転用可能の希少金属のアメリカへの輸出を禁止すると発表した。専門家は、アメリカの制裁が中国の半導体産業の弱点を突いていると指摘する一方、中共の措置は効果が限定的であり、西側諸国の独立したサプライチェーン構築を促進するとみている。
アメリカ商務省は今回、新たに中国企業140社を事実上の禁輸リスト(エンティティリスト)に追加した。この中には20社以上の半導体企業および100社以上の半導体装置関連企業が含まれている。また、24種類の半導体製造装置と、半導体の開発・生産に使用される3種類のソフトウェアツールも規制対象となった。
禁輸リストに追加される企業の多くは、中国最大の半導体受託生産企業である中芯国際(SMIC)や華為(ファーウェイ)のサプライチェーンに関連している。さらに、半導体装置メーカーの北方華創(ナウラ・テクノロジー)も対象となっている。
関連記事
中国の2026年第3四半期GDP成長率は4.4%と予測され、年間目標の下限を下回る見通しだ。半導体やAIが伸びる一方、内需や不動産は低迷。IMFは資本配分の偏りが生産性の伸びを抑えていると指摘
中国共産党の機関紙が10日連続で中国経済に関する署名記事を掲載した。内需や消費の弱さを認める一方、分析では「9・29」景気刺激策の効果は限定的で、短期的な大規模追加策の可能性も低いとの見方が出ている
中国で銀行再編が加速している。2025年には670を超える銀行が閉鎖され、銀行数は4年間で23%減少。不動産不況や低金利、デフレに加え、3兆ドル規模ともされる「隠れ不良債権」が地方銀行の経営を圧迫
2026年第3四半期、中国本土の太陽光発電関連株99銘柄のうち77銘柄が下落した。供給過剰や需要低迷が続く中、企業の赤字や生産停止、人員削減も広がり、業界再編の長期化が予想される
中国の国慶節大型連休が始まり、旅行需要が高まる一方、消費は低迷。専門家によれば、宿泊費や食費を抑える「貧乏旅行」が広がり、旅行需要の拡大がそのまま消費回復にはつながっていないという