警察庁はサイバー攻撃集団ミラーフェースに中国共産党の関与が疑われるとして、注意を呼びかけている(shutterstock)

中共関与が疑われるハッカー集団 210件に上る攻撃 標的は日本の安全保障と先端技術

警察庁は8日、中国共産党(中共)政府の関与が疑われるハッカー集団「ミラーフェイス」(別名:「アース カシャ」)によるサイバー攻撃が、2019年以降210件確認されたと発表した。これらの攻撃は、日本の安全保障や先端技術に関わる情報窃取を目的としたとみられている。

ミラーフェイスの主な標的は、防衛省、外務省、シンクタンク、政治家、先端技術を有する民間企業である。さらに、2023年には宇宙航空研究開発機構(JAXA)も攻撃を受け、情報漏洩が発生していたことが複数のメディアで報じられている。

警察庁のサイバー特別捜査部と全国の警察による捜査の結果、ミラーフェイスが使用するマルウェア(悪意あるソフトウェア)が、中共国家安全部とつながりがあるとされるハッカー集団「APT10」と類似していることが判明した。APT10はこれまでに世界中で安全保障や産業機密を標的にしたサイバー攻撃を行ったことで知られている。中共の関心が高い分野が標的となっており、攻撃のタイミングが中国の勤務時間と重なり、長期休暇時には攻撃が行われないことを鑑みると、国家が関与する組織的な犯行である可能性が高いと分析されている。 

▶ 続きを読む
関連記事
アメリカ国内だけでも100万エーカーを超える農地に太陽光発電所が急ピッチに設置され、さらに世界中でも数えきれないほどの施設が作られているが、配備計画、既存の電力網との機能連携、最終的な廃止と処分といった長期的な計画が比較的不足しているように見える
神韻芸術団の「中秋節 舞踊技術・技巧ショーケース」を11月16日午前10時より独占配信。
近年、日本各地で熊が人里に出没し、人を襲う事件が相次いでいる。自然との境界が揺らぐいま、百年前の惨劇を描いた吉村昭の小説『羆嵐』が、再び現代に重い問いを投げかけている。内容も素晴らしいが、事件の流れを淡々と綴ることで、逆に読者の心に深い恐怖と余韻を残す小説でありおすすめだ。
ケーニグセグのCEOが高級スーパーカーではなくトヨタGRヤリスで通勤。俊敏さや楽しさが選ばれる理由となっている。
JR東日本は11日、交通系ICカードSuicaのマスコットキャラクター「Suicaのペンギン」について、2026年度末をもって卒業させると発表した。