東アジアの伝統智慧 薬草と漢方の調和
日本人は昔から自然との調和を大切にし、健康を「全体的な視点」で捉えてきました。今日は、東アジアの伝統医学が育んだ三つの神秘的な植物 「よもぎ、なつめ、クコの実 」についてお話しします。これらは単なる食材ではなく、私たちの身体と心を癒す「生命の処方箋」なのです。
よもぎは、古くから「薬草の女王」と呼ばれ、特に女性の健康に大きな役割を果たしてきました。冷えに悩む多くの女性にとって、よもぎは体を温め、血行を改善する自然な味方です。
温灸(温かいお灸)は日本の伝統的な治療法の一つで、よもぎはその中心的な役割を担っています。体の冷えや経血の滞りを改善し、女性特有の不調を和らげる力があるとされています。
関連記事
秋冬は湿気と乾燥が重なり、脾胃と肺が弱りやすく便秘が増える季節。セロリは気の巡りを促し、エリンギは腸を潤し、牛肉は胃腸を温める食材。三つを組み合わせることで、気血が整い、自然な排便リズムが戻ります。
シソは胃腸を整え、体を温め、風邪や寒さから身を守る力を高めます。特に朝に食べると、体の陽気が自然に立ち上がり、秋冬の風邪予防に効果的。朝食に取り入れたい伝統の養生法です。
中医学の養生は、体を自然界のように調和させる「気候調整」の学問。五行の働きが乱れると病が生じ、整えば健康が戻る。季節と連動した「人体の気候」を理解することで、日々の食と生活に新たな視点が生まれます。
台湾の中医師・周宗翰氏が、健康長寿のために実践している3つのアンチエイジング習慣を紹介。睡眠・食事・血流の3方向から老化を防ぐ秘訣を、中医学と最新研究の両面から解説します。
秋の冷えが増す季節、体を冷やす「寒性」の食材を多く摂ると脾胃を傷めやすくなります。特にカニと柿の組み合わせは要注意。寒湿を防ぐ温かい食べ方の工夫を紹介。