米国教育省は各州の教育部門に対し、DEI計画を取り消さなければ連邦資金を失うリスクがあると警告している。写真は2022年3月7日、ニューヨーク市公立学校124番小学校の生徒たちが校舎の廊下を歩いている様子である。(Michael Loccisano/Getty Images)

米国教育省がDEI計画の中止を要求 違反州に資金停止を警告

アメリカ教育省は、全米各州の教育部門に対し、多様性、公平性、包摂性(DEI)プログラムの取消しを命じ、違反する州には連邦資金の停止を警告している。この動きは、トランプ政権下での教育政策の一環である。

アメリカ教育省とイーロン・マスク(Elon Musk)氏率いる政府効率部(DOGE)は、2月14日に全米50州の教育局に通知を送り、公立の小中高校および大学に対し、14日以内にすべてのDEI(Diversity, Equity and Inclusion)プログラムを取り消すよう要求した。そうしなければ、連邦助成金を失う可能性があると言う。

教育省の公民権担当代理補佐官クレイグ・トレイナー(Craig Trainor)氏は、「連邦公民権法を遵守しない機関は、適用法に基づき、連邦資金を失う可能性がある」と書簡で述べている。

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