腎の健康を守る鍵は“黒い食べ物”。エネルギーを蓄え、活力あふれる毎日へ(Shutterstock)
黒い食材のパワー

腎を守る=健康を守る! 中医師おすすめの黒い食べ物

人の生命エネルギーや体の状態は、腎の健康と深く関係しています。幼い頃から腎の働きが活発になるにつれ、歯が生え、体が成長します。若い頃は腎の力がピークに達し、体も最も活力に満ちた状態になります。しかし、中年になると腎の働きは安定しながらも少しずつ衰え始め、老年期に入るとさらに弱まり、歯がぐらついたり、髪が白くなったり抜けたりします。

腎は、生命活動や成長を支える重要なエネルギーを蓄える「貯蔵庫」のような存在です。この貯蔵庫に十分なエネルギーがあれば、体全体が元気で健康を保てます。だから私はよく周囲の人にこう言います——「健康を守るには、まず腎を養うこと。体の調子を整えるなら、まず腎を整えること」

腎は、生命に必要なエネルギーを蓄える倉庫のようなものです。この倉庫がどれだけ大きく、しっかり機能しているかによって、貯められるエネルギーの量が決まります。中医学では、体の基本的な要素である「陰」「陽」「気」「血」「津液(しんえき)」などはすべて腎に蓄えられ、これらが生命活動のエネルギー源になると考えられています。

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