2025年2月28日、米国ワシントンのホワイトハウス・オーバルオフィスにおいて、ウクライナのゼレンスキー大統領(左端)と米国のトランプ大統領およびヴァンス副大統領が記者会見で激しく議論する場面が注目を浴びた。(Andrew Harnik/Getty Images)

トランプ2.0が中共を直撃 袁紅冰「習政権は脳死状態」

袁紅冰(えんこうひょう)氏によると、トランプ氏再登場で、米国の戦略がアジア太平洋へ転換した。中国共産党(中共)経済基盤を破壊し、習近平政権の外交は「脳死」状態に陥っているという。

最近、オーストラリア在住の法学者・袁紅冰氏は、「トランプ2.0現象」が世界にもたらした衝撃について分析した。彼によると、トランプ氏が、国内で政府機構を簡素化し、国外では関税戦争や貿易戦争を展開し、ロシア・ウクライナ停戦を促進するなどの行動を取っていることから、米国の国際戦略の重心をヨーロッパからアジア太平洋地域へと移行させつつあり、同時に中共経済が爆発的に成長するための国際的基盤を破壊しようとしていると言う。これは世界情勢にかつてないほど巨大な変化をもたらすだろうと指摘した。

袁紅冰氏は『看中国』のインタビューで次のように述べた。「わずか1か月半で、トランプ氏とその政権チームは、活力に満ちた驚異的な効率性を示し、アメリカの国際戦略重心をヨーロッパからアジア太平洋地域へ移行させるという確固たる意志を明確にした」

▶ 続きを読む
関連記事
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
浜崎あゆみの上海公演が中共の意向で急遽中止。しかし彼女は観客なしで本番同様のライブを完遂し、世界から称賛を集めた。中共は虚偽説明で一時しのぎのごまかしを図るも、浜崎の冷静な対応が評価を高めた
中国共産党軍は日本を恫喝するも、その実態は装備・組織面で脆弱。日中が衝突すれば、中国側の実力不足が露わとなり、宣伝とは逆に軍の限界が明確にされる状況にある​
中共軍は軍事的示威を強める一方で、実戦能力や装備面での課題が多数露呈。日本の防衛態勢と比較し、その脆弱性が浮き彫りになっている