感謝の気持ちを持つことは健康に良いことです。西洋の研究と中医学の理論の両方がこれを証明しています(Shutterstock)

感謝の力――最新研究と伝統的な知恵が示す長寿の秘訣

ハーバード大学の研究によると、感謝の気持ちを持つ高齢女性はより健康で長生きし、特に心血管疾患による死亡リスクが低いことが分かりました。この発見は中医学の伝統的な知恵とも一致しており、感謝の心は体のあらゆる器官を健やかに保ち、生命エネルギーの流れを良くし、自己治癒力を高めるとされています。

この研究は2024年7月に『米国医師会雑誌・精神医学』(JAMA Psychiatry)に発表されました。対象者はアメリカの高齢女性約5万人で、平均年齢は79歳。アンケート調査で感謝の度合いを評価したところ、感謝の気持ちが強い人は死亡リスクが9%低く、特に心血管疾患による死亡リスクは15%低いことが判明しました。研究は、社会的交流、宗教活動、認知機能、身体的・精神的健康状態など、他の既知の影響要因を調整した上で分析が行われました。

イギリスの中医師であり、「栄大夫診所」の所長を務める舒栄氏は、『健康1+1』の番組で、中医学では人体の五つの重要な臓器――五臓(心・肝・脾・肺・腎)が、それぞれ異なる感情と結びついていると考えられていると述べました。感謝は前向きな感情のひとつであり、五臓の働きを調和させる力があるとされています。

▶ 続きを読む
関連記事
生姜は冬に役立つ食材ですが、使い方によっては体の温かさを外に逃がしてしまうこともあると考えられています。酢と火の入れ方を工夫した、生姜焼きの一例を紹介します。
立春は、体が冬から春へ切り替わる途中にあります。不調が出やすいこの時期は、無理に補うより、季節に出回る食材を使い、体の流れを整えることが助けになると考えられています。
抗生物質をやめると再発する尿路感染症に悩む高齢女性が、中医学で改善した実例を紹介。鍼灸や漢方、食事・生活習慣まで、再発を防ぐヒントをわかりやすく解説します。
「胃にやさしい」と信じてきた白がゆ。けれど体質や季節を無視すると、冷えや湿気をため込み、かえって体の土台を弱らせてしまうことがあります。
知らないうちに脳にたまる毒素が、記憶力や判断力を奪っているかもしれません。最新研究と中医学の視点から、睡眠・食事・運動で脳の解毒力を高め、認知機能低下を防ぐ具体策を解説します。