五行を味わう一皿
春分のすき焼き薬膳 ― 五行のバランスを整え、肝・脾・肺を調える
人の体にある五臓(肝・心・脾・肺・腎)は、それぞれ五行(木・火・土・金・水)に対応しています。五臓をつなぐ経絡の働きは、五行のエネルギーの流れそのものといえます。五行のバランスが取れていれば病気は起こりにくく、反対にバランスが崩れると、臓器の働きにも不調が出てきます。ですから、五行の調和を保つことは、健康を維持する上でとても大切なのです。
今は春分の時期で、気候が穏やかになり、木の気(=陽気)が徐々に強まっていきます。しかし一方で、寒さと湿気が入り混じり、天候は不安定で変化しやすい時期でもあります。そのため、肝に対応する「木の気」が高まりすぎて、五行のバランスが乱れやすく、肝・脾・肺の三つの臓に不調が現れやすくなります。
今回は、中医学の「陰陽五行」の視点から、春分の時期にぴったりの薬膳すき焼きをご紹介します。この時期の体調を整え、五行のバランスを保つための食養生として、日々の食卓に取り入れてみてください。
関連記事
生姜は冬に役立つ食材ですが、使い方によっては体の温かさを外に逃がしてしまうこともあると考えられています。酢と火の入れ方を工夫した、生姜焼きの一例を紹介します。
立春は、体が冬から春へ切り替わる途中にあります。不調が出やすいこの時期は、無理に補うより、季節に出回る食材を使い、体の流れを整えることが助けになると考えられています。
抗生物質をやめると再発する尿路感染症に悩む高齢女性が、中医学で改善した実例を紹介。鍼灸や漢方、食事・生活習慣まで、再発を防ぐヒントをわかりやすく解説します。
「胃にやさしい」と信じてきた白がゆ。けれど体質や季節を無視すると、冷えや湿気をため込み、かえって体の土台を弱らせてしまうことがあります。
知らないうちに脳にたまる毒素が、記憶力や判断力を奪っているかもしれません。最新研究と中医学の視点から、睡眠・食事・運動で脳の解毒力を高め、認知機能低下を防ぐ具体策を解説します。