訪日観光客数が急増し、日本経済に大きな恩恵をもたらす一方、オーバーツーリズムに対して、住民から苦情が上がっている(PAUL MILLER/AFP via Getty Images)

訪日客 初の390万人超え 

2025年4月の訪日外客数は390万8900人となり、日本政府観光局(JNTO)の発表によると、これまで最多だった今年1月(378万1629人)を上回り、単月として過去最高を記録した。390万人を超えたのは日本政府観光局(JNTO)が統計を開始した1964年以降今回が初めて。

春の桜シーズンに加え、アジアや米欧豪の一部市場でイースター休暇と重なったことから訪日需要が高まり、外客数の押し上げ要因となった。特に東アジアでは中国・香港、米欧豪では米国・オーストラリアからの訪問が大きく伸びた。

国・地域別では、中国が76万5100人で最多となり、3か月ぶりに首位に。航空便の増便や清明節(せいめいせつ)休暇による旅行需要の高まりが影響した。次いで韓国、台湾が続いた。また、カナダや英国など、10の市場で単月としての過去最多を更新した。

▶ 続きを読む
関連記事
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第13回公判が3日、奈良地裁で開廷した。安倍氏の妻である昭恵さんが初めて出廷した