2025年5月30日、アメリカのトランプ大統領は、ペンシルベニア州西ミフリンにあるアメリカ鋼鉄会社のIrvin Works工場で演説を行った。(Madalina Vasiliu/英文大紀元)

トランプ氏 鉄鋼関税を50%に引き上げへ

アメリカのドナルド・トランプ大統領は5月30日、ペンシルベニア州西ミフリンにある鉄鋼の町で大規模な集会を開き、全ての輸入鉄鋼に対する関税を現行の25%から50%へと引き上げる方針を発表した。この新たな政策は6月4日から正式に施行される予定であり、アメリカの鉄鋼産業を「さらに強固に守る」とトランプ氏は強調した。「誰もこの関税を回避することはできない」とも語り、断固たる姿勢を示した。

この発表は、アメリカ鉄鋼会社(U.S. Steel)が所有するモンバレー地区のIrvin Works工場で行われ、数千人の鉄鋼労働者が集まった。トランプ大統領は「あなたたちこそがこの国を築き上げた」と、現場の労働者たちに感謝の意を表した。

トランプ政権は2025年初頭の再登板以降、国家安全保障を理由に「232条項」に基づき、ほとんどの輸入鉄鋼およびアルミ製品に25%の関税を課してきた。今回の発表により、6月4日からはその税率が倍増し50%となる。

▶ 続きを読む
関連記事
米海軍作戦部長ダリル・コーデル海軍大将は、米国が韓国の原子力潜水艦建造を支持し、中共の脅威抑止に期待を表明した
米国は、ベネズエラ大統領のニコラス・マドゥロ氏がコカイン密輸の陰謀を統括し、暴力的な麻薬カルテルを利用して権力を固めていると非難している。
かつて反対していたトランプ大統領が、エプスタイン関連ファイル公開を突如支持。共和党議員に賛成呼びかけ、「隠し事はなく、これは民主党のデマだ」とし騒動の早期終結を求めた
米国とその同盟国は、安全なサプライチェーンを再構築するため、長期間閉鎖されていた鉱山の迅速な再開を検討している。しかし中国依存脱却にはさらに大きな壁がある。
トランプ氏はベネズエラ軍事行動を「ある程度決めた」と発言。麻薬密輸阻止の成果を強調しつつ、陸上攻撃示唆。米空母群がカリブ海に到着し、ベネズエラ軍20万人動員と対峙。