Boom Supersonic社による超音速旅客機 イメージ画像(Shutterstock)

東京サンフランシスコ間が6時間 超音速旅客機解禁へ =トランプ大統領

2025年6月6日、ドナルド・トランプ米大統領が、米国の超音速航空規制を大幅に緩和する大統領令に署名した。これにより、アメリカで長年禁止されてきた「音速超え」の旅客機による国内上空飛行が解禁され、次世代超音速旅客機の開発が一気に加速する見通しである。

今回の大統領令は、連邦航空局(FAA)に対し、1973年から続いていた「米国本土上空での超音速飛行禁止」を撤廃するよう指示している。さらに、騒音に関する新たな認証基準の策定や、その他関連規制の見直しも命じられている。今後は「地域社会の受容性」「経済的合理性」「技術的実現可能性」を考慮した騒音基準が導入される予定である。

この政策転換の最大の恩恵を受けるのが、米コロラド州のスタートアップ「Boom Supersonic」だ。同社は現在、最大80人乗りの超音速旅客機「Overture(オーバーチュア)」を開発中である。巡航速度はマッハ1.7(時速約1,800km)、サンフランシスコ~東京間を約6時間で結ぶことを目指している。現行の旅客機では約10時間15分かかるため、飛躍的な短縮となる。

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