米下院 政府効率化省提案の94億ドル削減法案を可決 USAIDは数十億ドル縮小
6月12日、米下院は94億ドルの連邦予算削減法案を賛成214票、反対212票の僅差で可決した。この法案は下院多数党院内総務スティーブ・スカリス議員が提出し、公共放送や対外援助の大幅削減が柱となっている。現在、上院に送付されており、党派に沿った採決で可決される見込み。上院ではこの種の法案に対してフィリバスター(議事妨害)回避のための60票要件は適用されず、単純過半数で可決が可能とされている。
法案は、公共放送サービスやナショナル・パブリック・ラジオを支援する公共放送公社への資金提供を全額廃止する。さらに、平和研究所への1500万ドル、アフリカ開発基金への2200万ドルの予算も削減。米国際開発庁(USAID)を通じた数十億ドルの経済援助も縮小する。
法案は加えて、イーロン・マスク氏が主導した政府効率化省(DOGE)の削減措置の一部を法制化する。
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