2025年5月30日、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外ウェストミフリンにあるUSスチール・アービン工場で行われた集会で、鋼鉄のロールが見られる。Saul Loeb/AFP via Getty Images

USスチール買収計画 トランプ大統領がパートナーシップ承認

アメリカのトランプ大統領は13日、日本製鉄によるUSスチールの買収計画について、両社がアメリカ政府と国家安全保障協定を締結したことを受け、大統領令を発出し「パートナーシップ」を承認したと発表した。これにより、昨年バイデン前大統領が安全保障上の理由で出していた買収禁止の大統領令が修正される形となった。

今回の大統領令では、買収計画の承認には国家安全保障協定の締結と、その遵守が必須条件であると明記されている。トランプ大統領は「国家安全保障上の脅威は、特定の条件を満たすことで十分に軽減される」と述べ、条件付きでの買収容認の立場を示した。また、今後も安全保障上必要と判断される場合には、追加の命令を出す権限を持つとしている。

両社がアメリカ政府と結んだ国家安全保障協定には、アメリカ政府がUSスチールの「黄金株」(ゴールデンシェア)を保有することが盛り込まれている。黄金株とは、取締役の選任や経営上の重要な決定に対して強い拒否権を持つ特別な株式であり、アメリカ政府が経営に対して強い影響力を持つことになる。トランプ大統領は「黄金株があれば完全に支配できる」と発言しているが、実際の権限の範囲については両社から具体的な説明はない。

▶ 続きを読む
関連記事
高市総理がオーストラリアを訪問し、アルバニージー首相と首脳会談を行った。友好条約50周年の節目に、防衛やエネルギーなど様々な分野での協力を深める。「準同盟国」として次なる50年へ向かう両国の歴史的会談のポイントを解説
中東情勢の緊迫化でガソリンや電気代の値上げが懸念される中、原油高は私たちの生活にどんな影響を与えるのか? 日銀の最新レポートをもとに、物価を押し上げる2つの波や、原油高と円安との影響の違いを分かりやすく解説
連日のニュースで耳にする「中東情勢の悪化」と「原油高」。私たちの生活や今後の日本経済はどうなってしまうのか? 日銀の最新レポートをもとに、これからの行方と家計への影響を分かりやすく紐解く
5兆円という巨額の「実弾」が市場に放たれた。政府・日銀が下した円買い介入は、「1ドル160円の常態化」を拒絶する背水の陣か?
日銀内で意見対立!? 4月の金融政策決定会合では、3委員が利上げを求め反対票を投じる展開に。中東情勢による原油高は、私たちの生活をどう直撃するのか? 物価上振れリスクと迫る「追加利上げ」の行方を伝える