警察庁(shutterstock)

「外国免許切替」観光客ら短期滞在者の申請認めず 警察庁が方針

警察庁は10日、外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替える「外国免許切替(外免切替)」制度について、審査を厳格化し、観光客など短期滞在者には原則として認めない方針を発表した。新たな制度は2025年10月1日から施行される予定である。NHKなどが報じた。

これまでの「外免切替」制度では、申請時に住民票がなくてもパスポートやホテルが発行する「一時滞在証明」などで手続きが可能だった。そのため、観光客を含む短期滞在の外国人が日本の運転免許証を取得できる抜け道が指摘されていた。

今回の見直しでは、申請者の国籍にかかわらず、原則として住民票の写しの提出が必要となる。これにより、観光目的など短期間の滞在者は「外免切替」で日本の免許証を取得できなくなる。例外として、国外に転出している日本人や外交官、国内の公道を使ったラリーに参加する外国人レーサーなどは、戸籍謄本や大使館が発行する証明書類の提出で申請可能とされている。

▶ 続きを読む
関連記事
留学生の学費は見直しが進む。早稲田大が引き上げを検討し、東北大は2027年度から1.7倍の90万円へ。支援体制の負担増が背景にある。
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている