フランス 国内の中国秘密警察署9か所を閉鎖
フランスの情報当局はこのほど、中国共産党(中共)がフランス国内に設置していた少なくとも9か所の秘密警察署を閉鎖したことを明らかにした。これらの拠点は、秘密工作員が運営しており、中共政府に批判的な人物に対して監視、脅迫、さらには強制送還の試みを行っていたことが確認された。今回の報道により、国際世論でも大きな波紋を呼んでいる。
フランス国内治安総局(DGSI)は、これらの秘密警察署が中共の国家安全部と密接に連携し、秘密工作員が運営していたと明かした。拠点は主に、中国系の同郷会や民間団体を隠れ蓑にして活動していたという。
フランスメディアによれば、警察署が閉鎖された後も、中共関係者は引き続き華人協会などの形を取り、現地社会に溶け込みながらスパイ活動を継続している可能性があるという。
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