イメージ画像。インターネットカフェでネットに興じる男性たち。撮影は2015年12月16日、北京市内。( GREG BAKER/AFP via Getty Images)
「『1984』は予告だった」と危機感も

中国11億人を監視下に 始動した「ネット身分証」と市民の反発

中国当局は7月15日、全国11億人のネット利用者を対象に「国家ネットワーク身分認証(インターネット証明書とインターネット番号)」制度の本格運用を開始した。すべてのネットサービスで実名登録、顔認証、携帯番号連携が求められ、未成年や外国人も例外ではない。

当局は「任意」と説明するが、すでに400以上のアプリや公共サービスと連携が進んでおり、行政・医療・教育・観光など多分野に影響が及ぶ。未登録だとSNS利用や電子決済、通販、公共サービスの手続きに支障が出る恐れがあり、事実上の強制と受け止められている。

人権活動家の弾圧や異論封じ込めへの悪用を懸念する声も上がるなか、山東省青島市では制度導入に反対するA4サイズのビラが街頭に貼られ、SNSでも拡散。「アカウント統一管理で発言封鎖が容易になる」と警告し、市民に警戒と意見表明を呼びかけた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の農村で高齢者の自殺が増え続けている。理由は貧困でも病気でもない。「子どもに迷惑をかけたくない」という思いだった。制度が支えない社会で、老人たちは声を上げることもなく静かに消えていく
中国共産党国防部発表で、中央軍事委副主席・張又俠と参謀長・劉振立が「重大な規律・法律違反疑い」で調査中。1月の高官研修欠席で憶測広がり、独立評論家は軍高官17名拘束を指摘。法学者は習近平政権の軍粛清が党衛軍を脆弱化させると分析
中共国家統計局が12月青年失業率16.5%(4か月連続低下)と発表も、専門家は「農民工除外で実態反映せず」「隠れ失業過多」と指摘。大学卒1222万人超の就職難が深刻化、中国経済悪化の警鐘
中共第20期四中全会向け特別研修班開講式で、中央軍事委副主席張又侠ら高官が欠席。北京市軍関係者の招集、張又侠親族連行の情報も。習近平と張の対立か、軍権再編の兆しと評論家分析
中国で旧正月を前に農民工の賃金未払いが深刻化。天津、貴州、重慶などで抗議相次ぎ、飛び降り事件も。経済低迷と財政逼迫が社会不安を煽る