トランプ氏 FRB本部に異例の訪問 パウエル議長に利下げを直接要求
アメリカのトランプ大統領は24日、ワシントンD.C.にある連邦準備制度理事会(FRB)本部を異例の訪問をし、ジェローム・パウエルFRB議長に対して米国の政策金利の引き下げを直接要求した。現職大統領がFRB本部を訪れ、金融政策について議長に直接働きかけるのは極めて異例であり、関係者や市場に大きな波紋を呼んでいる。
FRBはアメリカの中央銀行であり、金利や通貨政策を独立して決定する機関である。トランプ大統領はかねてから物価上昇が落ち着いてきていることや財政赤字の負担軽減を理由に、利下げを再三求めてきた。今回のFRB本部訪問でも、パウエル議長を前に「政策金利を引き下げるべきだ」と記者団の前で発言した。これに対し、パウエル議長は明確な反応を示さなかったという。
加えてトランプ大統領は最近、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でも、「米国の政策金利は現在より3%ポイント低くあるべきだ」と主張し、パウエル議長を「頑固者」と名指しで非難している。
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